#2026/03/17 (月)

2026/03/17 (月)

金沢に来ている。 ぼちぼち春休みなので、友人暇かなあと思い「金沢行かね?」と誘ったのだが、話が流れていくうちに人が増えて気づいたら別の場所に旅行することになった。みんなで行けるのは嬉しいものの、やはり北陸に行きたく、たまには一人で旅行するのもいいかと思い金沢に来ている。以下、雑な感想。 北陸新幹線: 自分は飛行機アンチである。どんな原理で飛んでいるのかいまだに理解できない物体に命を預けるのが怖いので。そのため今回は新幹線を利用して金沢に向かった。友人は「北陸新幹線は体験が悪い」と言っていたが、確かにその通りであった。というのも北陸新幹線は南北に山の中を突っ切って走っているため、トンネルにめちゃくちゃ入る。新幹線に景色を求める口ではないのでその点問題ないのだが、トンネルに頻繁に出入りするせいでWi-Fiがめちゃくちゃ不安定なのが絶望的だ。新幹線の中でcodexを回していたのだが、ネットへの再接続を繰り返して1つのタスクを処理するのに30分ぐらいかかっていたので、パソコンをするのは諦めて静かに読書した。次に乗るときはパソコンを持ってこないほうがいいだろう。 金沢駅: 小学生みたいな感想だが、新幹線降り場から改札までがシンプルな作りになっていて出やすくて最高だった。初見の渋谷駅で銀座線→JRの乗り換えに30分費やした自分にとっては、とてつもなくありがたい構造である。鼓門がとても綺麗で、広場では人々が門を背後に写真の列ができていた。鼓門も良いが、個人的には門から駅までを繋ぐ大きな雨避け造りのほうが迫力があって良かった。 廻る寿しぽん太: 金沢には近江町市場という有名な市場があるが、観光客向けの価格帯のお店が多いらしい(もちろん、これには市場の人と生で話せるライブ感が付加されているので悪いことではない)。初っ端から豪遊すると先が思いやられるため、比較的リーズナブルと言われている中央市場で食べることにした。中央市場は駅の西口から海の方にバスで5分ほどのところにあり、近江町市場が観光客向けなら、こっちは業者向けの市場という雰囲気であった。市場近くの飲食街にある「廻る寿しぽん太」で握りのランチセットを食べた。大トロ、イカ、エビ、数の子、穴子、アワビ、ノドグロ、カニ、イクラ、ウニとあら汁のセットで、特に数の子が感動的な旨さだった。食レポが下手で申し訳ないのだが、グレープフルーツは「果実のなり方がグレープに似ている」ことからグレープフルーツと命名されたらしいが、グレープの代わりにぽん太の数の子を知っている人が命名した場合「この果物は数の子ように瑞々しいから『数の子フルーツ』と名付けよう」となるような味だった。 柳宗理記念デザイン研究所: 柳宗理という、かめはめ破撃つときの手みたいな形のスツールや、湯切りしやすい小鍋で有名なデザイナーがいて、その人の展示を見に行った。小規模な展示なのだが、柳宗理の作品が綺麗にまとまっていて、見やすくて良かった。歴史年表やデザイン考などの展示もあり、興味深かった。閑散としていてほとんど貸切で、静かに回れてオススメ。 ひがし茶屋街: 伝統的な茶屋建築が残る美観地区。西にもあるらしいが、違いはよくわかっていない。かなり観光地化されていて、古風な建築に反して内装は煌びやかでめっちゃスタイリッシュなお店が軒を連ねていた感じ。どこも混んでいて入るのが大変そうだったので、通りから少し離れた落ち着いたところにあるお店でお茶を飲んだ。加賀棒茶を飲んだのだが、あまりにも香りが立体的(香りが立体的?)で、もはやゴボウみたいな味がした。とても素晴らしかったので茶葉をお土産で購入。帰ったら友人のコーヒージャンキーの家の設備で淹れてもらおうと思う。コーヒーもお茶もノウハウは多分一緒っしょ! 兼六園: でかい庭園。降り積もる雪のその重さで枝が折れないように、枝を紐で宙吊りにしている様子が圧巻であった。道が幾重にも分岐していて、全ての道を歩きたくなる自分としてはトラップすぎて、数時間は散策していた気がする。兼六園の中には「成巽閣」という建物があるのだが、これが本当に素晴らしかった。中学の歴史で習ったような書院造りの建物であり、建物も素晴らしかったのだが、特に中庭が素晴らしい。心地よい音を立てて流れる小川、小川が反射する日光を浴びて輝く低木、低木を通り抜ける風、その全てが調和して、もう、お国のために精進して参りますよという感じだった。入園料が1,000円とまぁまぁするし、ぱっと見は兼六園と差し支え無いからか、おじさん・おばさん・外国人がちょっと入っているぐらいだったが、みんな入ったほうがいいと思う。オススメです。 金沢21世紀美術館: 有名な近代美術館。激混み。日本は少子高齢化社会と言われているが「そんなこと無くね?」と思うぐらい若者に占拠されている。「岸田文雄の異次元の少子化対策幻の案 = 金沢21世紀美術館を全国に建設」だと思う。展示については、暗い部屋にでっかい黒丸が書いてあったり、謎ビデオが流れていたり、全体的に受け取り手の技術が試される一作が多い。タレルの部屋という作品は浅学な自分でも来て良かったなぁと思った。でっかい部屋の天井が正方形に切り取られた吹き抜けになっているスペースで、今日は雲ひとつない晴れの日だから、天井が青く塗りつぶされているようにしか見えないのだが、それなのに壁にはちゃんと光が差し込んでいて不思議な感覚だった。雨の日に来ても面白そう。全然人がおらず、自分と丸メガネニット帽のおっさんの2人だけが、ただひたすらに空間の受け取り手に徹していた。

2026/03/17 22:08:26